「☆と一緒に」

「災害」という言葉


災害が起きたときに、DMAT(下記参照)とともに、DMORTが駆けつける.
このDMORTについて、日本DMORT研究会 (現在は一般社団法人日本DMORT) のHPには

 2005年4月25日のJR福知山線脱線事故においては、現場でトリアージが行なわれ、黒タッグをつけられた犠牲者(黒タッグ患者)は現場で死亡確認され病院に搬送されず、それが病院の混乱を回避したと報告されています。
  しかし、この黒タッグ患者の扱いについて、あるいは遺族の心のケアや遺体に接する救援者のメンタルヘルスなどにおいては、様々な課題が残されました。

 米国ではDMATの特殊チームとして医師、看護師、検視官、法医学者、歯科医などからなる「災害死亡者家族支援チーム(DMORT=Disaster Mortuary Operational Response Team)」が災害現場や死体安置所に急行し、遺体の識別や修復、遺族への連絡とこころのケア、検視検案を行なっているといわれています。

 わが国においても、多数の死傷者が生じる災害(大事故)における遺族・遺体に関わる様々な問題についての検討が必要と思われ、2006年秋、「日本DMORT研究会」が発足いたしました。主な活動内容は以下の通りです。

1)災害現場で家族(遺族)支援を行う派遣チーム(現場DMORT)の組織作り
2)長期にわたる遺族支援に向けてのネットワーク作り
3)黒タッグや急性期のグリーフケアに関しての啓発・研修活動 


と書かれている.

このDMORTの「災害死亡者家族支援チーム」という日本語訳にいつも違和感をもっていた.
それで、「災害」という言葉を調べてみたら、

・一般に,人間社会が予想できなかった原因,経過によって,個人または個々の集団が,元の生活や生産活動への回復不能,あるいは回復困難な損害を受けること

・地震・台風などの自然現象や事故・火事・伝染病などによって受ける思わぬわざわい。また、それによる被害

・地震・台風・洪水・津波・噴火・旱魃かんばつ・大火災・感染症の流行などによって引き起こされる不時のわざわい。また、それによる被害

・災害という言葉は英語でdisasterというように〈悪い星〉とか〈悪魔の星〉を表しているわけで,人間の力ではどうしようもない事態や,人間の知恵の及ばないような悪い事態が起こることをいっている

やっぱり.
違和感のままだ.

・「災害」と呼ばれるのは、人間に影響を及ぼす事態に限られる。例えば、洪水や土砂崩れが発生しても、そこにだれも住んでいなければ被害や損失を受ける者は出ないため、それは災害とは呼ばない。また「災害」という用語は多くの場合、自然現象に起因する自然災害(天災)を指すが、人為的な原因による事故や事件(人災)も災害に含むことがある。通常は、人間生活が破壊されて何らかの援助を必要とする程の規模のものを指し、それに満たない規模の人災は除かれる

最後のはWikipediaだけど、これで「そっかぁ~」と納得した.


私は、災害と言ったらもっぱら自然災害のことしか思い浮かばなかった.
だからDMORTの日本語訳が「災害」となっていると、大事件は含まない、対象にしていないんだと思っていたけど、「天災」と「人災」なんだ.
ちょっとわかりにくいけど、この日本語訳で正しいのだと納得した.

因みに、Wikipedia によると、人災の中にに含まれるのは、列車事故、航空事故、海難事故、交通事故、火災(いずれも大規模なものに限る)爆発事故、炭鉱事故、石油流出、化学物質汚染、原子力事故(原子力災害)、テロ(テロ災害)、戦争(戦災、武力攻撃災害)、 NBC災害、CBRNE災害、武力攻撃原子力災害、とある.

でも、研究会のHPでは、DMORTの発端となったのがJTR福知山線脱線事故だったからか、「多数の死傷者が生じる災害(大事故)・・・」と書かれていて、つまり(大事故)と言葉を補っている.
災害を「天災」と「人災」の総称とするなら、研究会がどうしてわざわざ(大事故)と入れる必要があるのか.

一般の人が私のように、「災害」といえば自然災害のことだと思っている、と考えてのことなら、DMORTの日本語訳を「災害死亡者家族支援チーム」なんて誤解するような名称にしなければいいのに.
私だったら「大惨事死亡時対応チーム」とかにするけどなぁ.



日本DMAT事務局のHPより引用

DMATとは「災害急性期に活動できる機動性を持った トレーニングを受けた医療チーム」と定義されており 災害派遣医療チーム Disaster Medical Assistance Team の頭文字をとって略してDMAT(ディーマット)と呼ばれています。
※平成13年度厚生科学特別研究「日本における災害時派遣医療チーム(DMAT)の標準化に関する研究」報告書より

医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。
(中略)
災害派遣医療チーム、日本DMATが平成17年4月に発足しました。







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